2012(平成24)年度の研究会

H24年度第5回 海外日本語教育研究会
■開催概要
・日時:2013年2月9日(土) 13:00~15:00
・場所:エルアージュ(L-AGE)小石川 集会室
    文京区小石川1-17-1 クイーンズ伊勢丹上
 今回は長期にわたり日本語教育に関係をお持ちのお二人の外国人の先生から、日本人の目からは見えずらい部分の貴重なお話を伺いました。
 ファシリテーター:小林基起
 参考資料: http://goo.gl/oxtQX
【1】 「中国語初級会話レッスン「問答と討論」の概要」
・発表者:張清華氏(JOCV二本松訓練所中国語担当専任教師、大連外国語大学ご出身
・資料1: http://goo.gl/eC4pg
 資料2: http://goo.gl/t5BIA
・内容:

 短期集中語学の基礎訓練で聴解力と会話力の強化を要求される。ゼロスタートの初級基礎段階語学教育ではそれが難しいと思われがちだが、実践でそれができると証明されました。

 長年蓄積された経験から、学習者のモチベーションを十分に引き出す初級基礎語学訓練の「問答と討論」導入をレッスン概要の形でその狙い、内容、進行に分けて具体的に紹介しました。

 

【2】 「ルーマニアが求める日本語教師像--協力隊撤退を契機に見えたこと--」
・発表者:ロマン・パシュカ氏(ルーマニア日本語教師会会長、ブカレスト大学教師、早稲田大学大学院博士課程在学)
・資料: http://goo.gl/7feVj
・内容:
 学習者数に見るルーマニアの日本語教育の規模は大きいとは言えませんが、めざましい発展を続けています。その発展を支えるのは現場で活躍する日本語教師ですが、ルーマニアは駐在・定住に関わらず邦人が非常に少ないため、現場で中心的な役割を担っているのはルーマニア人教師であり、これはルーマニア日本語教育の大きな特徴と言えるでしょう。
 本発表では、まずルーマニアにおける日本語教育を概観し、現場が求めている日本語教師の資格や専門性などについてふれています。
H24年度第4回 海外日本語教育研究会
・日時:2012年12月8日(土) 13:00~16:00
・場所:エルアージュ(L-AGE)小石川 集会室
    文京区小石川1-17-1 クイーンズ伊勢丹上
<第1部>13:00~15:00
 「タイ国中等教育の日本語教育 最近の動向」
 -教材開発と教員養成の観点から-
 ファシリテーター:三原龍志
・発表者:三浦多佳史(国際交流基金バンコク日本文化センター元主任講師)
       武田素子  同元専任講師
・資料:
  (1) 課題解決のための取組~教員養成~ http://goo.gl/Cqf75
  (2) タイの日本語教育の現状等 http://goo.gl/H1hu9
  (3) 『こはるといっしょに』シリーズの開発 http://goo.gl/s6TZz
・発表内容:
 タイの日本語教育はかつては大学を中心に行われてきました。過去数十年間で多くの
大学に日本語学科が作られ、大学院を持つ大学も複数あります。しかしながら、最近は
日本語教育の軸足は中等教育にシフトしており、タイの中・高校で日本語を学ぶ生徒た
ちは、5万人を大きく超えていると思われます。一方、彼らの日本語の学びの実態は必
ずしも成功しているとは言えず、課題もたくさんあります。この発表ではその学びの様
子を俯瞰し、課題を克服するために行われてきた取り組みを紹介します。
・意見交換
<第2部>15:10~16:00
「インドネシアにおける中等教育機関の日本語教育 課題と支援―北スラウェシ州マナドの場合―」
 ファシリテーター:谷部弘子
・発表者:工藤 聖子さん(東京学芸大学・大学院生 元ジャカルタ日本文化センター講師)
・資料: http://goo.gl/xMxzC
・発表内容:
 インドネシアにおける日本語学習者数は国際交流基金2009年調べによると、71万人を超え、2006年の調査と比べ、162.7%の増加、世界第3位となりました。これは中等教育機関での学習者が増加したことによるものです。しかし、学習者の増加に伴い、高校日本語教師の日本語力や教授力、各地域ならではの課題もますます大きくなってきました。
 今回は、日本語専門家として派遣された北スラウェシ州における中等教育機関での課題とそれに対して行われた具体的な支援、日本語専門家撤退後の様子について紹介いたします。

 

■H24年度第3回 海外日本語教育研究会
・日時:2012年10月13日(土) 13:00~16:00
・場所:エルアージュ(L-AGE)小石川 集会室
    文京区小石川1-17-1 クイーンズ伊勢丹上
<第1部>
 「ルーマニアが必要とする日本語教師の資質」
 ファシリテーター:小林基起
 発表者:パシュカ・ロマン氏(ブカレスト大学日本語教師 ルーマニア日本語教師会会長)
→延期となりました。
<第2部>
 「任地とつながり続けよう -追跡調査の可能性-」 
 青年海外協力隊日本語教師として派遣され、今年修士論文のための調査で任地を訪ねたお二人の話を伺います。
 ファシリテーター:吉田一彦
 発表者(1) 山本一美(ウズベキスタン)
         資料:http://goo.gl/qPNJc
 発表者(2) 新井克之(グアテマラ)
         資料:http://goo.gl/5vw4m
 意見交換
<事前学習>
 ルーマニアの日本語教育について 小林基起

■H24年度第2回研究会

・日時:2012年6月9日(土) 13:30~16:30

・場所:JICA地球ひろば 4階 セミナールーム402

・内容:

 【第1部 事例報告】 13:30~14:55

  モンゴル中等教育での活動―ウランバートル市教育局を中心として―

  発表者:高嶋幸太・藤井みのり・守屋貞夫

  要旨:モンゴル市教育局での活動事例をもとに、JICA日本語教師ボランティア

     派遣の歴史をふまえたうえで、モンゴルの初等・中等教育における日本

     語教育の変化と今後の課題について考察する。

  資料:http://bit.ly/KJJYoU (高嶋)

     http://bit.ly/KNQDyg (藤井)

 

 【第2部 研究発表】 15:00~16:30

  (1)<海外の日本語教育>関連論文探索—『日本語教育』掲載論文を例に―

     発表者:谷部弘子

     要旨:1990年以降の『日本語教育』掲載論文から海外の日本語教育に

        関する発信状況を概観した結果を報告する。そのうえで、2編の

        論文を簡単に紹介し、事例報告を意義あるものとするためには何

        が必要か考える。

     資料:http://bit.ly/NnTJcK

 

  (2)海外日本語教育研究の課題

     発表者:佐久間勝彦
     要旨:海外における日本語教育に関する研究が必要とされる背景を確認したう
                        えで、研究の対象や方法の具体例をいくつか挙げて、意義や見通しにつ
                        いて考える。        

■H24年度 第1回研究会

2012年4月14日(土) 13:30~16:30

場所:聖心女子大学2号館24番

 

<詳細>

 第一部 事例紹介 13:30~14:30

 

  ◎八重島 

  「アルゼンチンにおける日系社会の日本語教育」

   資料:http://bit.ly/IjeKgV

  >日本語教育は遠く離れた南米までどうやって広まった

   の でしょうか。南米の日系社会における日本語教育に

   は、 ある共通点が見られます。日系社会での日本語教

   育についてコロンビアとアルゼンチンを例にご紹介いただきました。

 

  ◎近藤  

  「イランにおける日系社会の日本語教育」

   資料:http://bit.ly/HxAOtC

 

 第二部 学会誌創刊に向けて 14:40〜16:30

  1.概要説明と、過去の経緯ご紹介(佐久間)

  2.参加者と共に意見交換会

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