設立趣意書
日本語教育は世界各地で多様に変化しながら行われています。海外日本語教育学会は、海外の国や地域の日本語教育の歴史や実情をよく知り、学習者に寄り添った日本語教育を追求していきます。また、海外の日本語教育現場が抱えているさまざまな課題について解決策を探り、情報を広く共有するために発信していきます。
海外日本語教育学会は、各国や地域の歴史に根ざした、多様な言語、文化および価値観を尊重します。わたしたちは平和な国際社会の構築につながる日本語教育を追求し、学びあうことによって、日本語教育の現場を中心とした世界各地にその研究成果を還元していくことを目指します。
具体的な活動として、以下の3点を発信し、共有することを柱とします。
1) 海外の国や地域に固有の日本語教育の実態調査および研究
2) 海外の国や地域の現場で培ってきた教育方法や教室活動の実践報告および研究
3) 海外の国や地域の史的背景にもとづく日本語教育のあり方についての研究
世話人:
新井 克之、蟻末 淳、鵜澤 威夫、内山 聖未、黒田 直美、小林 基起、近藤 正憲、
瀬尾 匡輝、高嶋 幸太、星 亨、三浦 多佳史、三原 龍志、村上 吉文、村木 佳子、
谷部 弘子
(五十音順)
現在の学会組織
(2023年4月1日より)
会長:谷部 弘子
副会長:小林 基起
事務局長:高嶋 幸太
会計:高嶋 幸太
例会委員会:新井 克之、近藤 正憲*、村上 吉文、村木 佳子
学会誌委員会:蟻末 淳、内山 聖未、黒田 直美、瀬尾 匡輝、三原 龍志*
広報委員会:鵜澤 威夫*、星 亨、三浦 多佳史(*は委員長)
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名誉会長:佐久間 勝彦
会員のみなさまへ:佐久間勝彦さんからの代表バトンを引き継いで
長年私たちを牽引してきてくださった佐久間勝彦さんが、このたび勇退なさることとなり、かわって本年4月1日より私、谷部弘子が代表を務めることをご報告いたします。
海外日本語教育学会は準備会の時期も含めて11年目を迎えました。海外で日本語を学ぶ人々やさまざまな立場で日本語教育に携わる人々に対する佐久間さんの熱い思いと強い信念に導かれて、ここまでやってこられたように思います。佐久間さんには、あらためてこれまでのご功績に感謝の気持ちと敬意を表します。
その佐久間さんには、名誉会長として今後も会を見守っていただきたいと思っておりますが、その一方で、小さいながらも一つの学術団体として、その趣旨を次世代に引き継ぐという責任も強く感じています。そこで、今回、会則を見直し、組織・運営の条項等の改定を行うことにいたしました。これまで準備会発足時のメンバーが中心となって会を運営してまいりましたが、来年度以降は改定した会則に則って、任期を明確にし、各委員会委員の半数を交代していくなど、運営の透明性を高めていければと考えております。会員の皆さまには、ぜひ会の運営にも積極的に携わってくださいますようにお願いいたします。
最後に、依然として戦火は止まず、世界は自由と対話が軽んじられ、混沌としています。ここに本会の趣旨の一部を掲げ、本会の活動をさらに模索していきたいと思います。
海外日本語教育学会は、各国や地域の歴史に根ざした、多様な言語、文化および価値観を尊重します。わたしたちは平和な国際社会の構築につながる日本語教育を追求し、学びあうことによって、日本語教育の現場を中心とした世界各地にその研究成果を還元していくことを目指します。
2022年4月1日 谷部弘子