開催概要
今年度第2回の研究例会は、昨年同様京都、龍谷大学で行いました。
「研究発表」と「ワークショップ」です。概要は、下記をご覧ください。
参加お申込は こちらのフォーム から
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開催概要
日 時:2019年10月19日(土) 9:30 ~ 12:00 (10:50-11:00 休憩)
場 所:龍谷大学深草学舎和顔館1階「マルチリンガルスタジオ2」
※京阪電車「龍谷大前深草」駅最寄の龍谷大学東門から入ってすぐのスターバックスの横の建物です。
<第一部>
9:30 ~ 10:50 研究発表
発表者:竹口智之さん(関西大学)
進 行:近藤正憲(当会世話人)
表 題:「サハリン州における日本語教育の勃興と継続の経緯」
発表要旨:
「サハリン州における日本語教育の勃興と継続の経緯」
本発表は2018年9月と、2019年3月に行われた現地調査とインタビュー分析をまとめたものである。これまでロシアにおける日本語教育の歴史は、江戸時代期の偶発的なもの(ルィービン2006)と、19世紀後半のウラジオストク(ディボフスキー2009)での調査が著名であった。
しかし、これまでの日本語教育史研究は、その地域性についての考察は十分であるとはいえない。筆者が赴任したサハリン州の日本語教育も、国際交流基金(2002:80)が、「歴史的」「地理的、歴史的な理由で始ま」り、とやや簡略化した文言で触れられているのみである。また、サハリン州の高等教育機関における「東洋学」の設置経緯については竹田(2000)で理解できる。しかしながら、当時の現場の教員・学生がなぜ日本語に触れ、教員生活や学習を継続したかについての省察はほとんどなされていない。教育史の研究は大きく、資料研究(松永2008など)と、口述史(本田2012、田中2018)に分けられるが、本研究では両者を対立するものとしてではなく、補完的な関係として捉えている。
このことから本発表は、1980年代以降のサハリン州での日本語教育史を分析するために以下のデータを用いることとする。一つは、1980年代後半以降、サハリン州で日本語学習・教育に携わった関係者からのインタビューである。いま一つは、サハリン国立図書館に保管されている学長命令書、地元新聞紙などの資料である。これらの資料から、日本語学習の開始と継続(中断)の経緯、教育活動の開始と継続経緯を分析した。
分析の結果は以下のようにまとめられる。(1)日本語教育が開始された当初、経済的な期待が強く、メディアの支援も借りて日本語学習者を募集していた。(2)調査協力者(40代、50代)の多くが、大学教育以前の日本人/日本語/日本文化に触れた経験があり、こういった原初体験が本格的な学習の契機に繋がっていった。(3)国家(ソ連)崩壊前後の経済混乱が日本語(教師)を続ける一つの分岐点になった。
ロシア人学習者、教員のインタビューから以下の示唆が得られる。調査協力者の何人かは日本語教育を大学で修了後、一旦は日本企業への就業を考えていたが、日本の企業文化に馴染めないなどの理由でその道を諦めている。現在、国家政策として人材不足解消のために外国人の受け入れを進めているが、日本語を学習した海外の学習者を日本企業に就業するためには、学習者の日本国内における社会的地位の保障・確保も必要になってくる。
<第二部>
11:00~12:00 ワークショップ
ファシリテーター:近藤正憲
進 行:三原龍志(当会世話人)
表 題:「『やさしい日本語』を海外の日本語教育現場に」
発表要旨:
「やさしい日本語」を世界の日本語教育の現場へ
近藤正憲
「やさしい日本語」は自然な日本語に一定の人為的な制約を加えて「聞き手にとって理解しやすい日本語」を産出する試みです。現在、日本国内の外国籍住民の増加を背景に、災害時の情報提供や行政文書の簡略化など、日本国内の様々な場所で活用が図られています。
一方で、「やさしい日本語」は海外の日本語教育の現場ではほとんど見向きもされていません。しかし、「やさしい日本語」は、日本語母語話者にとって、他の言語習得という難行苦行を経ることなく日本語非母語話者とコミュニケーションできる唯一の方法です。海外における日本人と学習者との接点に利用することはおそらく可能だと思います。その活用方法を一緒に考えてみましょう。
今回のワークショップでは「やさしい日本語」の歴史を振り返り、「やさしい日本語」のつくりかたを体験します。そのあとで、「やさしい日本語」の利点と限界もお話しした後で、海外でも利用できる、いくつかの「やさしい日本語」利用に役立つデータソースをご紹介します。
なお、同日午後1時より同じ龍谷大学深草学舎22号館102教室において、公益社団法人日本語教育学会主催「日本語教育推進法を知ろう!〜あなたはどうする?〜」が開催予定です。詳しくは日本語教育学会のサイトをご覧ください。
参加用URL: https://zoom.us/j/198817412
(YouTubeライブの仕様の変更に伴い、今回からZoomでの配信になります。スマートフォンやタブレットの場合はアプリが必要になりますので、事前にGoogle PlayやiTunesから「ZOOM Cloud Meetings」のダウンロードをお願いいたします。)
開催概要
日 時:2019年6月8日(土) 13:30 ~ 16:00 (14:50-15:00 休憩)
場 所:エルアージュ(L-AGE)小石川 2F集会室
文京区小石川1-17-1 クイーンズ伊勢丹上
都営三田線 春日駅 A5出口 徒歩5分
<第一部>
13:30~14:50 海外日本語教育実践報告
発表者:
1. 馬場葉子さん(元JICA青年海外協力隊 インドネシア 日本語教育)
2. 浅野鉄也さん(元JICAシニアボランティア ベトナム 日本語教育)
進行:小林基起(当会世話人)
表題1:インドネシアでの日本語教育活動(仮題)
要 旨:
JICA(国際協力機構)
表題2:ベトナムにおける日本語教育を考える(仮題)
要 旨:
JICA派遣のシニアボランティア(日本語教育担当)
スライドをこちらでご覧になれます。
<第二部>
15:00~16:00 研究発表
発表者:余 文龍さん(京都大学大学院生)
進 行:吉田一彦(当会世話人)
表 題:中国語話者上級日本語学習者のライティングに対する 日本人大学生の評価の課題
要 旨:
本発表の目的は、
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参加費:200円(会員) 300円(非会員)
会場で直接お支払いください。
費用は会場代、資料代として使用いたします。
お申し込みは▼こちらのフォームからお願いいたします。
当日ご来場できない方も、
また、オンラインでの質問も可能です。
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