2020(令和2)年度第2回研究例会

今年度第2回目の研究例会では、タイおよびインドでご活躍の2名をゲストにお迎えし、コロナ禍の中で日々取り組んでいらっしゃる活動実践についてっていただきました。 

日  時: 2020年10月10日(土) 4:00PM ~ 7:00PM(日本時間)

開催形式: Zoomによるオンライン開催

 

  参加費:  無料 

 

内  容: 

4:00~5:30 第一部

表題:教師会活動の運営とこれからの課題 - タイ国日本語教育研究会を例に -

質疑応答、ブレークアウトセッション、意見交換

 

5:40~7:00 第二部

表題:「世界と私」日本語話者をつなぐ実践

意見交換、質疑応答

 

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<第一部 概要>

ゲスト: 村木佳子さん

     タイ国日本語教育研究会運営委員・シラパコーン大学講師

 

進 行: 三原龍志(当会世話人)

 

趣 旨:

本発表では、発表者がタイの日本語教師会の運営に関わった経験から、コロナ禍以前から現在までの1年間の教師会活動を中心に、その運営とこれからの課題について報告する。発表者は、2003年から2006年までと、2019年から現在までタイ国日本語教育研究会(AJLET)の運営委員として、教師会の運営と活動に関わってきた。
この1年間で運営委員同士の連絡ツールに大きな変化があった。従来、AJLET運営委員同士は月1回の対面会議とメール、LINEで事務局の運営を行っていた。しかし、2019年9月から連絡ツールとしてメールとLINEの代わりにビジネスチャットツールであるSlackとオンライン会議システムのZoomを導入した。
さらに、月例会やセミナーの開催方法にも変化が起きた。従来、会場で開催していたが、年末からオンライン配信の模索を始めた。そして、3月の年次セミナーは、当時ほかの多くの学会や教師会がセミナー開催を中止または延期する中、オンラインでの開催を成功させた。そして、本年度は、月1の月例会をオンラインで開催している。
本発表では、タイ国日本語教師会の活動とその運営に関することを中心に、タイの日本語教育、教師会の運営、勉強会のオンライン開催によるメリットとデメリット、将来の展望などを、できるだけ具体的に話していきたい。

 

<第二部 概要>

ゲスト: Arun Shyamさん

                The English and Foreign Languages University, India
                          Anna Trzaska さん       
                                    Museum of Japanese Art and Technology, Poland

  進 行: 近藤正憲(当会世話人)

  趣 旨:

新型コロナウイルス感染拡大によって、世界中の教育機関がインターネットを媒介とした遠隔教育を導入せざるを得なかった。既存の対面式の授業に比べて、教師と学生との間の距離が広がったものの、インターネットを利用することによって、家にいながら国境を超えたつながりが容易くできる。4月にスタートした「世界と私」は毎週ZOOMで開くオンライン日本語チャットスペースである。そしてチャットスペースに参加するメンバーは全て「日本語話者」。学習者、教師、また、日本語を使って仕事をしている人や日本語母語話者等世界の日本語話者が集まって、毎回決まったテーマについて、その日の疲れや大変なことや「学生」と「教師」という肩書きを忘れ、または、国籍・年齢・日本語能力を問わず、対等な立場で、共通のコトバである日本語を用いて、お互いのことを知り合う場を提供することを目的としている。

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この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
第一部:村木さん発表資料.pdf
PDFファイル 2.0 MB
この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
第一部:村木さん発表資料.pdf
PDFファイル 2.0 MB
この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
第二部:アルンさん アンナさん発表資料.pdf
PDFファイル 5.2 MB

2020(令和2)年度第1回研究例会

今年度第1回目の研究例会のテーマは、「オンライン日本教育です。カンボジアおよびタイにおける日本教育で活躍されている3名をゲストに迎え、現地の教育事情や、新型コロナウィルス禍によるオンライン授業の開講に向けての取り組みと実践、SNSを活用した日本教育についてっていただきます。なお、今回の例会はオンラインでの開催となります。国内外でオンライン授業に日々奮闘されている方はもちろん、オンライン授業にご関心のある方々のご参加も大歓迎です。お申し込みは▼こちらのフォームからお願いいたします。

 

日  時: 2020年6月13日(土) 4:00PM ~ 7:00PM(日本時間)

開催形式: Zoomによるオンライン開催

参加申込をされた方に、IDとPWを開催前日までにご連絡いたします

第一部のみ、第二部のみのご参加も可能です

参加費:  無料

 

内  容: 

4:00~5:20 第一部

・表題: 組織としてのオンライン対応 ~カンボジア・CJCCでの実践~

・グループでの意見交換、質疑応答

~休憩~

5:30~7:00 第二部

・表題: ‘探見’「新しい日本学習者」「新しい日本教師」〜タイ・カンボジア〜

・質疑応答

 

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<第一部 概要>

ゲスト: 佐久間司郎さん

     CJCC (カンボジア日本人材開発センター/国際交流基金日本専門家)

 

進 行: 黒田直美(当会世話人)

 

趣 旨:

カンボジアでは2020年3月、全国の教育機関にたいし、対面授業禁止の命令が発せられた。

日本コースを運営するCJCC(カンボジア日本人材開発センター)も例にもれず、早期の対面授業の開始は難しいと判断、5月からはじまる新学期の日本コースをオンラインに対応させる決断を下した。

しかしCJCCはこれまで、学費の支払いから授業の実施・成績の発表まですべてオフラインでおこなっていた。オンライン対応に舵取りをおこなった際には、そのための土台がまったくないことから「オンライン対応は無理」という声も聞こえた。

オンライン対応を決めた時点で、唯一使えるツールは広報用に数ヶ月前に作ったばかりのFacebookページのみ。授業をおこなう講師陣は職場に集まることもできず、初めて使うビデオ会議システムの練習を通信環境の悪い自宅でおこなわなければならない。また、チームティーチングが基本の授業形態で、どのように講師同士が連絡を取り合い、協働していくのかも考える必要がある。

今回の発表ではそのような状況下から、日本コースのオンライン化を「組織として」どのように実現させたかについて報告するものである。報告の内容は(1)授業以外のこと、(2)授業のこと、(3)その他周辺のこと、という3つで構成される。また、このコースは現在実施中でもあるため、その経過についても報告する。

 

<第二部 概要>

ゲスト: 

1)Peethong Sittarut(ピートン・シッタラット)さん

タイ・タマサート大学日本科卒業後、国費研究留学生として来日。2016年に東京学芸大学大学院修士課程教育学研究科修了後、帰国。在学中から、BeamSensei(びーむ先生) としてFacebook や YouTubeなどでタイ人に日本日本文化を、日本人にタイ・タイ文化を発信。総フォロワーは50万を超える。

2)Han Makara(ハン・マカラー)さん

カンボジア・王立プノンペン大学外国日本学科を卒業後、同大学で3年間日本を教える。その後、国費研究留学生として来日し、2018 年に東京学芸大学大学院修士課程教育学研究科修了。在学中から、日本教師としてFacebook や YouTube で無料日本授業を配信。帰国後は仲間と人材総合サービスの会社を立ち上げ、日系の働き方・職場文化の教師としても活躍。

 

進 行: 谷部弘子、新井克之(当会世話人)

 

趣 旨:

インターネット等通信機器の普及にともない、学習の形も大きく変わってきました。海外日本学習者について論じるとき、かならずデータとして示されるのが、国際交流基金が3年に1回実施している「海外日本教育機関調査」です。しかし、教育機関には所属せず、独学で学ぶ学習者の存在はこの日本教育機関調査では把握できません。とくに、オンライン・コミュニティー等で学ぶ学習者は近年急増しており、「新しい日本学習者」として注目されてきていますが、こうした「新しい日本学習者」の実態については、私たちも十分に把握できていないのではないでしょうか。そこで、実際にSNS等を介した活動を通して「新しい日本学習者」と向き合っている若手教師のお二人にお話をうかがいながら、近年日本学習者数の増加が著しい東南アジアの新しい学習の形態や学習者像、さらには教師像を探って見てみたいと思います。

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お申し込みは▼こちらのフォームからお願いいたします。

オンライン例会の様子は、後日YouTubeにて動画配信予定です。

2020年度第一回研究例会 質問&回答一覧.pdf
PDFファイル 214.7 KB
この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
佐久間さん_発表資料.pdf
PDFファイル 2.5 MB
この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
Makaraさん_発表資料.pdf
PDFファイル 1.6 MB
この研究例会で使用されたプレゼンテーションのPDF版です。
Beamさん_発表資料.pdf
PDFファイル 8.0 MB

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