今年度第3回の研究例会は2名の発表者に、ウクライナの日本語教育についてお話していただきました。以下概要、Youtube動画をご参考ください。
<第一部 概要>
『ウクライナの日本語教育ー主に開戦前の日本語教育についてー』
発表者:片岡浩史(大阪経済法科大学(元ウクライナ国立キエフ大学))
進 行:近藤(当学会世話人)
<第二部 概要>
『訪日したウクライナ避難民に対する日本語教育 ウクライナ学生支援会』
発表者;平岡憲人(ウクライナ学生支援会(JSUS)代表)
進 行:村上(当学会世話人)
第1部+第2部を合わせての質疑応答 他
※今回の例会の事後アンケートには様々な意見が寄せられました。当学会の活動の改善に役立ててまいる所存です。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
今年度第2回の研究例会は2名の発表者に、ミャンマーの日本語教育についてお話していただきました。以下概要、Youtube動画をご参考ください。
<第一部 概要>
『ミャンマーの日本語教育~主にクーデタ前の日本語教育について』
発表者:小西広明(こにし・ひろあき)
1993年より国際交流基金派遣専門家としてアジア8カ国に勤務。2019年から国際交流基金ヤンゴン日本文化センターに勤務中(現在は国内委嘱)。
進 行:近藤(当学会世話人)
内 容:コロナ禍、クーデター勃発以前(主に2019年前後)のミャンマーの日本語教育事情について概説する。またミャンマーの地理的、歴史的要因に触れ、日本政府が受け入れる「第三国定住難民」にも言及する。さらにクーデター後の状況変化について経験を交えて話す。
<第二部 概要>
『日本語教育現場で目の当たりにしたクーデターの影響』
発表者:横山清夏(よこやま・さやか)
2017年国際交流基金日本語パートナーズとしてヤンゴン外国語大学に勤務。その後クーデター下のヤンゴンで2022年7月まで日本語学校勤務。8月から国際交流基金生活日本語コーディネーターとして勤務中(現在は国内委嘱)。
進 行:近藤(当学会世話人)
内 容:
1. 自己紹介
2. クーデター時に就業していた日本語学校の概要 特定技能(介護・外食・農業)教師・学習者の人数など
3. クーデター以後の日本語学校の運営の推移 2月1日の対応や授業再開の時期、学習者の送り出しまで(2021年2月~2022年6月)
4. クーデター以後の生活の変化と日本語教育に与えた影響 経済・治安の悪化などで日本語教育に与えた影響(経済的に厳しく学生が学校を退学するなど)
5. クーデター以後の教師・学習者の心境の変化 クーデターの影響で教師や学習者がどのように変化したか(教師と学習者の関係性など)
6. クーデター以後のミャンマー人の日本語に対しての意識の変化 クーデターが起こり、海外で就業したいと考える若者の増加⇒日本語学習者の増加と比例する
7. クーデター以後に私が感じたこと クーデターの前後で私が率直に感じたこと
8. クーデター以後にミャンマー人日本語教師が感じたこと (名前を伏せて民間日本語学校の教師と国立大学の教師にインタビュー)
9. クーデター以後にミャンマー人日本語学習者が感じたこと (名前を伏せて民間日本語学校の学生にインタビュー)
10. 総括
第1部+第2部を合わせての質疑応答 他
2022年は日中国交正常化50周年を迎える節目の年です。世界情勢が揺れ動く現在、当学会ではこれまでの50年間を振りかえり中国の中等教育における日本語教育について考えたいと思い、中国での中等教育の教科書編纂や教師研修に長年携わった林洪さんと最後のODAによる中国派遣日本語教師としての任務を果たした矢部紬さんのお話を聞き、中国の中等教育における日本語教育とは、いったい何を目指し、何を築いてきたのかを考えました。
タイトル:中国の中等教育における日本語教育の歩みを振りかえってー何を目指し、何を築けたのかー
概要
1.趣旨説明:谷部弘子 (当会世話人)
2.発題1:林洪さん(元北京師範大学教授)
3.発題2:矢部紬さん(元JICA協力隊員)
4.質疑応答
進行:新井克之(当会世話人)